メメッのごった煮

ジャンプを中心に感想、データいろいろと

2021年のジャンプ総括②誌面環境について

今年のジャンプの総括2回目は誌面の環境について書いていきます。

巻頭カラー、センターカラーの回数や、掲載順、合併号の集合表紙を中心にしていきます。

巻頭カラー回数

ワンピース 9回(3、4号・5、6号・14号・18号・21、22号・33、34号・40号・45号・49号)3、4合併号、5,6合併号は連載陣によるワンピースキャラクターの集合表紙

ヒロアカ 3回(1号・16号・35号)46号は表紙を飾っていますが巻頭はロボコ

ラクロ 2回(17号・27号)17号では映画化が発表されました。

ドクスト 6回(2号・7号・15号・24号・36,37号・43号)

アニメ放送、終章開始により、たくさん巻頭を務めました。

呪術 1回(26号)体調面の影響もあり少なめでした

夜桜 2回(25号・44号)83話にして初の自力巻頭獲得でした

アンデラ 2回(12号・41号)周年巻頭獲得おめでたいです。

マッシュル 3回(13号・29号・38号)アンデラとのセットではない巻頭も獲得しました

ロボコ 1回(46号)同期のあやかし、マグちゃんより先にゲットしましたが、表紙はもらえませんでした

サカモト 2回(28号・48号)周年巻頭を前倒しでもらいました、立派です

逃げ若 2回(23号・39号)15話で巻頭を獲得、順調に伸びています

アオハコ 2回(32号・47号)14話で初巻頭、すごいです

新連載 12作品

全体的に看板クラスがアニメや映画などの仕事が多く巻頭回数少なめな影響で若手から中堅作品の巻頭が多かった印象です。例年の1号はヒロアカ、2号・3,4号は呪術と発表されていますがこれから先どうなるのか楽しみです。

センターカラー回数

ヒロアカ 3回(21、22号・32号・33、34号)3号連続カラーがありました

ラクロ 4回(5、6号・7号・30号・41号)抑え目な印象

ドクスト 6回(12号・19号・29号・31号・45号・46号)巻頭同様支えてくれてます

呪術 1回(9号)巻頭と同じ1回のみ。今年はしょうがないですね。

夜桜 11回(1号・8号・10号・15号・16号・18号・30号・39号・43号・50号・52号)

最多の11回、非常に多くのカラー絵を見せてくれました。

アンデラ 6回(1号・14号・26号・35号・44号・48号)

マッシュル 8回(3、4号・8号・11号・17号・20号・27号・47号・51号)

前半のころよりもカラーをもらう頻度が落ちていると感じます。その原因がアンケートなのかスケジュール的なものなのかはわかりません。

あやかし 7回(13号・27号・28号・38号・42号・46号・50号)周年巻頭の代わりに2号連続センターカラーでした

マグちゃん 7回(7号・14号・24号・30号・40号・44号・50号)

ロボコ 7回(9号・13号・19号・25号・32号・42号・52号)

高校生 5回(24号・35号・41号・47号・49号)去年から今年の前半にかけては一度もカラーがなく掲載順も低迷していましたがよくここまで巻き返しました

サカモト 7回(11号・15号・18号・23号・36、37号・38号・42号)11話目でセンターを獲得してからコンスタントにセンターカラーを務めています

逃げ若 5回(17号・20号・28号・31号・49号)10話目で獲得。

ウィッチ 7回(19号・25号・29号・36、37号・41号・45号・48号)巻頭がない代わりにセンターは多めです

アオハコ 4回(26号・39号・43号・51号)7話でのセンター獲得大きな話題となりました

2020年組のセンターカラー回数の多さが目立ちました。また、夜桜は合計11回と誌面を支えてくれました

掲載順

ここでは今年のジャンプの掲載順についてまとめます。掲載順平均については52号時点での連載中作品のうち連載話数30話以上の作品のみとしています。あくまでジャンプの誌面環境について書くための資料として用いるので、誤差などは目をつむっていただきたい。

  作品順位      掲載順平均

  1. ワンピース     2.08
  2. ヒロアカ                      3.58
  3. ドクスト                      3.95
  4. 呪術                             4.08
  5. アオハコ                      7.09
  6. ラクロ                      7.16
  7. 逃げ若                          7.34
  8. マッシュル                   9.24
  9. サカモト                       9.64
  10. 夜桜                             10.36
  11. ロボコ                         10.53
  12. ウィッチ                      11.88
  13. アンデラ                      12.64
  14. マグちゃん                  13.53
  15. 高校生                          13.72
  16. あやかし                      15.4

上記のような結果になりました。やはりワンピースは不動のエースですね。

呪術に関しては巻頭の少なさも影響したかなと感じます。

特筆すべきは一桁台に入っているアオハコと逃げ若の存在感ですね。

サカモトが構図の決まったかっこいい戦闘シーンを突き詰めるという強みが理解されてからは上位に食い込む回数が増えました。

その一方でロボコ、ウィッチ、マグちゃん、高校生、ギャグ組がそろって二桁となりました。高校生に関しては最下位に何度もなりながらも現在安定した場所を確保しているのですごいと思います。ギャグは上位を取りにくいですが、お互い切磋琢磨して頑張ってほしいです。(しゅごまるも入ってきましたしね)

今年の前半に関しては2020年に連載を開始したここに残っていない作品が下にたまっていたのであまり上記の作品には危機は訪れませんでした。また、後半に関しても入ってきた新連載が2クールで打ち切られるという事例が多かったのでドベループに入る作品が上記からは生まれませんでした。しかし、5回目改編前後は、マッシュルや、あやかしがドベに入るなど掲載順が読めない展開となっており、来年の1回目改編は、突き抜けが起きない限りは荒れることが予想されます。

合併号の集合表紙

合併号の集合表紙はジャンプ誌面内での序列が結構把握することができるので驚きのあった部分などを書きます。

2020年12月21日発売の3、4合併号の表紙、明けた新年最初の5、6合併号の表紙

ルフィが中心となり現連載作家の好きなワンピースキャラの集合表紙となりました。2つの表紙がつながっているのでまとめて書いていきます。

まず、序列的な話から。両翼にヒロアカと呪術。その後ろに大きくドクストとブラクロが控えるという構図になりました。今年の誌面は基本的にはこの5強体制でしたね。その次に大きく描かれているのはアンデラとマッシュルでしょうかクライマックスのセンターカラーだった僕勉も大きいです。残りは中堅同士は基本的に同じくらいの大きさで、新連載組はさらに小さい大きさで同じくらいですね。

次にこの表紙は連載作家の好きなワンピースキャラを描いた表紙ということもありいろいろ語りたいところがあります。両翼に位置するヒロアカと呪術ですが、堀越先生はドン・クリークを芥見先生はアーロン。どちらもワンピースの歴史で観れば最序盤の敵キャラクターですがこの令和の時代にジャンプ表紙の最前列を陣取っています。しまぶーがガイモンさんを描いていますが、トンカチの姿を見ると少し悲しくなりますね。

余談ですが、この合併号表紙の振り返りを書くにあたって5、6合併号を見返したときにに、金未来杯の受賞作品結果発表のページがありベローが笑顔でピースしている色紙が乗っているのを見てしまい、悲しくなりました。

悲しくなってばかりですね。次に行きましょう。

2021年21、22合併号の表紙

おとぎ話モチーフの表紙となっております。

中心はいつも通りルフィが飾り両翼にデク、虎杖という前回と同じ構図です。上記の合併号と比較してみると夜桜がアンデラ、マッシュルと同じ大きさになっているなと感じます。そして、前回の合併号の後に入ってきた逃げ若がもう中心に位置されているので編集部からの期待が松井先生にかかっていたことは容易に想像がつきます。というより、すでにこの時点でセンターカラー2回獲得しており、この次の号では巻頭なのでこの時点で人気漫画ですね。

2021年36、37合併号の表紙

ジャンプキャラ全員で海に来た表紙となっており各々の楽しみ方で夏を満喫しています。

今回もルフィが中心でデク、虎杖が両脇に配置されており、そこは変わっていませんが、千空がビーチフラッグに参加している中でアスタは参加していないのが印象的です。だからどうというわけでもないのでしょうが、今まで同じ大きさだったドクストとブラクロが少し違う形で描かれました。その後ろには中堅組が並びます。前回の合併号ではもう一段後ろにいた時行が二列目へと上がってきました。代わりに夜桜が下がっています。さらにその後ろを見ると千夏先輩が大きく中心に描かれています。

面白い点で言えば、千夏先輩と一郎がビーチバレーを行っているところですね。

この合併号では、舞台が海ということで、女性キャラはの識別がしやすかったので女性主人公の作品が意外と多いんだなという印象を受けましたが、違う、中央にいる千夏先輩は主人公ではなくヒロインの一人だったんだ、と再認識しました。

総括

基本的には5強が最前列の形で、中堅が後ろに描かれるという構図が続きました。個人的には中堅の格がもう少し上がってほしいなという感想を抱きました。(売上的にも、掲載順的にも)

来年の合併号では、既存連載から台頭する作品が現れるのか、5強に割って入る作品が出てくるのか注目したいです。